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ある一家の崩壊------第十四章

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 敬姉さん、あんたそれでも国男兄さんの姉か !!

あんたも私と同じことをしているじゃ-ないかという的外れな敬子の指摘に、
清ニが答えた、

"確かに私もお父さんにお願いして、我が家の財産を抵当にして融資をお願いしたことがある。
でもそういう行為をするときは、会社のル-ルに従い、役員の承認を得て行っている。
あなた達のように会社の財産を誰の承諾もなく、個人的に利用するのと訳が違う"。

"じゃ-私たちが犯罪者だと言いたいのか"

"そうじゃ-ない・・・ただ違法行為で間違っているということだ"

"人を利用するだけ利用して、くそっ- !!"

"敬姉さん、あなたが今日まで頑張ってきたのは、父の遺言に従い、
会社を再建し、会社を国男兄さんに戻そうというためではなかったのか !!
自分のために頑張ったのであれば、
貢献した、貢献したとたやすく言うのはやめてくれ !!"

"あんたが給料を増額したり、
会社を利用して少々無駄遣いをしたりしたところで、それは大したことではない。
しかし、あんたは国男兄さんの姉でもある。
彼は自分で責任をかぶり、全ての権利を放棄し、現在給料を得ていない。
そのため自分の家族の生活費もままならず、家族からも辛い扱いを受けている。
この事件さえなければ、彼は平田家の長男として、この会社の社長である。
その彼が生活もままならない日々でありながら、一生懸命無給で働き、
必死で貧乏に耐えているのを知らないわけはないだろう・・・・。"

"そんな弟である国男兄さんを哀れとは思わないか!!
姉として弟を思う心があれば、
自分の事より、弟の現実を心配するのが当たり前だろうが !!。"

"あんたが勝手に増額した給料の中から、
たとえ10万円でも弟に分け与えようとするのが人間の情けというものじゃ-ないのか。"
"あんたそれでも姉か、人間か!! 
私が怒っているのはそのことだ"

"今日の状況はすべて国男が引き起こした、それだけの責任を取るのは当たり前だ、
苦労させた方が国男のためだ。
まだこの会社に居れるだけでも幸せと思わんと"。

"敬姉、病気の母さんが一番心配しているのは、国男兄さんの事だ、
あんなに痩せて、あんなに小さくなって苦労している。
それでもあんたはそんな薄情なことを・・・・・!!
もう一度いう!  あんたそれでも姉か !!"

返す言葉もなく、ただ顔を真っ赤にして、手を小刻みに震わせながら敬子は、
  "・・・・・・・・・・・・・・・・・・"!!

清ニは言う・・・、
"あんたの言う通り、敬姉達の生活がどうあろうと、また、豪邸を立てようと、
我々には何の関係もない。
しかし、それも自分の実力でやるのなら誰にとやかく言われるものではない。
しかし、あなたたちは、亡き父親が命と引き換えに守ってきた平田家の会社や不動産を、
あなた達の個人の利益のために無断で勝手に利用している。
(敬子が自分の給料を一方的に増額したのは、自宅築建設費の支払のためだった。)

"今の矢田家の生活と、豪邸建設などの現実は、
すべて平田家の財産を利用して動いているだけで、
あなた達の実力で為していることは何ひとつない!!"


"とにかく、敬姉といくら話して不毛の討論・・・道夫氏と話しをしたい!! 
我々平田家の全員の前で、なぜこんなことをしたのか、
道夫氏から納得できる話を聞きたい。"

"あの人は何も知らない、何も関係ない・・・"
"そこまで言うなら、自宅の建設はやめる、やめれば文句ないだろう!!"


"敬姉さん家を建てたりすることがいけないと言っているのではない、
我々の会社や財産を矢田家のために無断で利用するのをやめてくれと言ってるだけだ。"

この日を境に清ニは矢田道夫と敬子の生涯を通じた敵となっていく


  *  次は明日・・・ 第十五章  母が泣く


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