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一度でいいから言ってみたい !!   シリ-ズその1

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愚か者、役立たず、色ぼけ、醜女、恥知らず"

(第一章)
あまり高級とはいえないが、私にしては相応なるレストランでひとり、昼食を取っていた時である。
斜め前方の席で、辺りをはばからず大声で喋り、声を上げて笑い、
時々奇声を発しながら、テ-ブルを叩いている三人連れの女性達がいた。
若作りにしているが、50歳を過ぎたような容姿と雰囲気であった。
どういうわけか、私のそばにはこういう、おばさまたちの集団が座る。
汽車でも電車でもレストランでも映画館でもコンサ-ト会場でも、
こういう方々と、必ずといっていいほど一緒になる。
だから、この日のような光景は、私にしてみればいつものことであり、
とりたてて珍しいことではない。
しかし、その時のこのおば様たちの話が、大変私の心を傷つけ、憤慨させたのである。
聞き耳を「立てたわけではないが、
あまりにも大きな声で喋るものだから、否応なしに耳に入ってくる。

 "私の一番嫌いなのは禿げ !!、私の旦那ったら、たいしてありもしない髪をいろいろ工夫してね、
禿をかくすために、30分以上も支度に時間をかけるのよ !、男のくせに30分もよ !。
だから私、このまえ言ってやったのよ、 
禿をかくす前に、自分の顔をかくしなさいよってね、アッハハハ- !!"

"あら、あなたのところはまだ毛があるからいいじゃ-ない、
私のところなんかまだ51歳だというのに、もうまるでないのよ。
その上、あの顔でしょう、そばで寝ている時の姿は人間には見えないのよ。
まるで蛸壺の中で寝ているタコそっくり、うふふ・・、もう夢も希望もないわ"

"私のところは禿じゃ-ないけど、背が低いでしょう、
足が短いから、旦那のズボン試しに私が穿いてみたら
私には短パンになってしまう。
その上、腹はみっともないくらい飛び出ているから、恥ずかしくて一緒に外にも出られないわ。
そのくせ稼ぎは並みの下だし、
休みの日は寝てばかりで、何の取柄もないし・・・"。

"でも、あともうちょっとの辛抱よ、
旦那が死んだら、ほら ! 保険金がいっぱい入るでしょう、
その時は三人で一緒に住んで、失われた青春を取り戻しましょうよ !!"

"わぁ-、すご-い, それって夢よねぇ-"

"でも、こんなこと言うと旦那が少しかわいそうだと思わない? "

"どうしてかわいそうなん?、
今まで、私達みたいな、可愛いいい女を女房にして、
子供も二人も産んであげたし、この柔肌でさんざ楽しませてあげたんだから、
幸せに思いこそすれ、かわいそうなんてとんでもない"

"そりゃ-そうだ、 キャ-、ワァ-、ハァ-" と叫びながら、
テ-ブルを叩き合って騒いでいた。

私はこの人達の傍若無人な態度や皮相的な会話を聞くうちに、静心を保つことが出来なくなってきた。
三人連れのところに行って、横っ面を張り飛ばしてやりたい衝動を抑えるのに、苦労したのである。



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