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先生 !! 妻を楽にしてやってください。

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昨夜、大切な友人から、
臨終を迎えた彼の妻の旅立ちの様子を涙ながらに
うったえられた。

"先生、妻は死ぬために苦しんでいます
モルヒネの量を増やして痛みをとってやってください下さい"
(これ以上の投与は命の保障がありませんから出来ません)
"たとえ死んでもいいからどうか楽にしてやって"
( 私達は患者の命を救うために存在している
人為的に死期を早めるような医療行為は出来ない)
"妻は物が言えないが、恐らく楽にしてほしいと願っています
長年連れ添った夫婦です、妻の気持ちはわかります"
(難しいですが一応考えてみましょう)
と言って医師は病室を後にしました。

それから三日目、苦しみの中で彼女は帰らぬ人となりました。
苦痛でゆがんだ顔で旅立ちました。
せめて最後の一日だけでも、苦痛もなく体に入った管もなく、
せめて片言でもいいから言葉が交わせたら、
妻は、有難う出会えて幸せだった と言ってくれたかも知れないと
彼は妻の体にしがみついて泣いたそうです。

僕は言葉もなく、ただ黙って彼の肩をたたいた・・・・。


空どこまでも蒼く澄み渡り、近くで子供達の元気な声が飛んでいた。
木々の囁きも、行きかう人も、みんな普段と同じ光景の中で
彼だけがひとりぼっちの悲しみとともに、過ぎていく時間に染まる。

  臨終を迎えた人のために
  苦痛と不安を取り除き
  静かに天寿を全うさせてやるのも
  医師の努めではないだろうか
  医師とはそういうものだと
   強く確信している

             ひらしお


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