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この腕をさしのべて

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消えていく面影
去っていく足音
虚ろに漂う残り香
遠くで聞こえる電車の音が
きみの気配をつつんで彼方に運んだ
溜息混じりに見上げた空は
耀う満天の星月夜

無くさなければ気がつかなかったものが
無くしてはじめて気がついた
僕の未熟さの代償は
あまりに切なく
あまりに残酷

怠惰に過ぎ行く僕の一日が
きみの存在を必要としなくなっていた
きみとの会話にときめきがなくなっていた
二人で見る夢も
共有する時の流れも
慣れや倦怠という甘えが消し去った

きみの顔に笑顔がなくなり
時々見せる作り笑いの中に
きみは悲しさや淋しさや虚しさを閉じ込めたのか

そんな日々が続いても
どんなに言い争っても
きみの心はいつも僕の手の中にあると過信していた

何をしても
何を言っても
僕のそばにきみがいることに思い慣れていた

きみの切なさや淋しさや虚しさ
そして無念さを思いやる価値観すら
当たり前という僕の傲慢さが消し去った

詫びる思いと悔恨に苛まれる思いが
心の中で駆け巡る

尋ねることもはばかられるけど・・・
きみの心の中にもう僕の居場所はないか
戻ってくることも
迎えにいくことも
もう叶わぬ夢だろうか

失った空虚さを埋める術もなく
ただ過ぎた日々の想い出の中で
溜息混じりに立ちつくす
きみの居ない部屋の片隅に置かれた冷蔵庫の氷が
夜の静寂の中へコトリと落ちた

こんなふうに
 今日もまた僕の一日が過ぎていく・・・




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