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ある一家の崩壊------第十八章 

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   清ニの苦悩とおぞましい計略
姉兄弟妹と家族から一人離れて仕事をするようになった清ニに対して、
敬子をはじめ、好江、国男、美子の仕打ちは目に余るものがあった。

親類一族の葬儀、亡き父親の法事、母親の一大事、平田家の各種の慶弔見舞い行事、
故郷における各種行事、また、のちに亡くなっていった兄国男の死に際に際しても、全て作為的に
清ニには伝えられず、完全に無視をされた。
仕事にも影響が出るし、清ニの子ど達の成長の過程で、
精神的に大きく悪影響を及ぼした。
故郷の墓参りも叶わず
今まで何事もなく親しくお付き合いをしていた人たちとも疎遠になっていった。
すなわち天蓋孤独の中で清ニは戦わなくてはいけなくなった。

こうして時が一年を過ぎたころ、清ニの退館によって家賃収入が激変し、
会社の経営が不可能になったことを理由に、

矢田道夫、敬子の提案によって、ついに会社の清算とビル売却が決まった。
清ニが私たちを困らせようとして退館し、会社経営が継続できなくなったと吹聴して回り、
清算とビル売却の全ての責任を清ニの所為と言って清算売却を正当化した。
家族三人は、考える能力もないのか、こんなバカな話を簡単に信じていく・・・
それから約一年の経過の後、清算の目途が立ち、いざ実行の段になって、
矢田道夫の策略がついに表に出てきた。

すなわち、会社の出資者のほとんどが敬子に名義変更されているために、
会社清算となると、全ての財産の4/5が敬子夫妻にわたることになる

後の1/5が母咲子と姉の好江と兄の国男と清ニと妹の美子の配当取り分となり、
平田家の財産のほとんど全てが平田家の家族に渡らず、敬子の嫁ぎ先の矢田の家族が、
そのほとんどを握ることとなってしまった。
国男も好江も清ニも美子も、いわんや母咲子も、父逸男の残した全財産のほとんどが
矢田夫婦の管理下となってしまう。
道夫はこのからくりを、
敬子が社長を引き受けた時からじっくりと練っていたのである。

"清ニから財産を守り、会社清算まで、こうやって処置をしている、
"清ニが引き下がるまで、私が全財産を守り、、好江、国男、美子たちには、
そののちに均等に分配するようになると言って安心させた。
すっかり敬子夫妻を信じてしまった三人は、悪の元凶と信じている清ニを警戒するあまり、
この二人のいうことを全面的に信用してしまった。
特に長女の好江の勘違いは常軌を逸したものだった。
好江はどういうわけか、何の関係もない清ニの妻を異常に憎み、
あらゆる行為を取ることになる。

好江の勘違いは、のちになって彼女が死ぬまで除去することはなかった。
好江と清ニは大変良好な関係を続けていたのに、人はこんなにも変わってしまう。

出資者の名義が変わっている以上、法律的には有効なので、
矢田夫婦に対抗する術もなく、加えて四面楚歌の清ニは途方に暮れてしまった。
このままだと敬子夫婦に完全にやられてしまうが、変に正義感を発揮して出ていくと、
これを機会に、また清ニが財産目当てに、家族を困らせていると再び言われてしまうは必定。

この人たちともう関わりを持ちたくないと思ってはみたが、
こんな理不尽なことを見逃せば、
亡き父親に対し、平田家のプライドにかけて、
看過できないと清ニは考え抵抗することにした。

*次章19章は  清ニの最後の抵抗。


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