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ある一家の崩壊------第十七章 

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 お金に眩むと、人はこんなことまでしてしまう

清ニに故郷の友人から、電話があった。
"清ニ…お前こちらで大変評判が悪いがどうしたのか、
 お前が親父さんの財産を独り占めしようと兄弟姉妹を泣かしているとみんなが言ってるが本当か"
特に今西さんが大変怒っていたぞ・・・(今西さんは、清ニ夫婦の仲人で、地方の著名人)

敬子夫婦が田舎の出資者全員の所に出向き、清ニが会社を乗っ取ろうと画策し、
母も姉も国男も美子も何も知らないことをよいことに、無理難題を吹っかけ、
父の残した財産をすべて我が物にしようと悪行を働いている。
清ニから会社を守るには、私達夫婦が頑張って防波堤にならないといけない。
私達に力を与えていただくために皆さんの出資者名を私たちに名義変更してください"と
さめざめと泣きながら訴えて回った。
特に今西さんの所では虚言を弄して号泣した。
みんな、みんな簡単に敬子達のいうことを信じ同調していった。
清ニが進退窮まったのは、出資者の全てが故郷ではかなりの地位にあるかたばかりで、
特に仲人の今西氏の誤解は清ニにとって断腸の思いのする艱難であった。

かくして瞬く間に故郷における清ニの評判は卑劣極まりない人物として認知されてしまった。
いったん定着したこの評判はのちになっても消えることなく、以後20年にわたり、
清ニは故郷に帰ることすら叶わず追い込まれていった。

出入りの業者、銀行、来客などにことごとく、清ニが会社を乗っ取ろうとしていると吹聴した。

また、敬子夫婦が、家族に行なった卑怯な虚言の一例は以下の通りである・・・・
清ニの悲しみの最大のものは、地位や名を失うことにあらず、
心のよりどころである兄、姉、妹との信頼関係が崩れてしまったことである。
以来20数年もの間、清ニは一人ぼっちで生きていかなければならなくなった。
全く事実でないことをかくも事実のごとく時折、
涙を浮かべて敬子は来る人来る人に訴えた・・・

好江姉にたいしては・・・
姉さん、清ニ夫婦は姉さんの事、あんな出戻りが平田家の実権をいつまで握っているんだろうか、
などと銀行で話しているそうだよ・・・


国男には

国男 !!清ニには気をつけなさい、あんたのためと言いながら、あんたを一番馬鹿にしているじゃない。
あんたを利用して会社を乗っ取ろうとしているのがわからんの?

美子には…
あのね、清ニ夫婦はあんたの事、気持ち悪いと言ってるよ・・・
(美子はアトピ-性皮膚炎だった)
自分の子供たちにも遺伝があるのではと言ってあんたの存在を隠そうとしているよ。

こんなことを毎日、毎晩吹き込まれた三人は、
清ニにかぎってそんなことは絶対ないと思いつつも、
いつの間にか清ニに対する疑念の心が芽生えていく。

次第にビル内で出会っても、まともな挨拶もしなくなり、いつの間にか疎遠になっていった。
この虚言はビル内にも広がり、清ニの会社の社員にも影響が出始めた。

矢田道夫はこの時を狙ったように好江、美子を毎日毎晩精一杯の笑顔を添えて仕事場へと送迎を開始した。
一番の悪党である道夫はこの時も一切表に出ずに、
裏で敬子を懐柔し、一切の責任をかぶらない立場で存在しようとする、
稀代の悪党だった。
こうやっていつの間にか、敬子と家族三人と清ニとの関係が、
実に異常な形となって表れてきた。

いたたまれなくなった清ニはとうとうこのビルから撤退を余儀なくされてしまい、
昭和62年の9月にこのビルから退館してしまった。

好江、国男、美子達三人が清ニと一緒にになって戦っていたら、
こんな惨めなことにはならなかったものを、彼らの三人の想像力の欠落により、
清ニとその家族(妻と子供二人)の人生を、
未来にわたって完膚なきまでに破壊してしまった彼ら三人の軽さは、
時を経ても決して許されるものではない。

清ニは肉親である弟を、
ここまで追いやる敬子の人間性と非情さを、
数十年を経てもなを理解が出来ないでいる !!。

清ニが退館した時を待って、矢田道夫がついに本性を現した !!。
敬子たちの本当の狙いはここだった。

  * 次章17章は 敬子夫婦の本当の狙いはここだった

  
 人はこんなことまでする
清ニの故里の友人から電話があった。

"清ニよ、お前な、田舎で随分評判がが悪いがどうしたんか"
"お前が親父さんの財産を狙って、兄姉妹や母親を困らせているといろんな人が言っている。
特に今西さんが怒っていたぞ・・・・・"
(今西さんとは、父の親友である団体の理事長で、清ニ達の仲人をしてくれた人物)

敬子夫婦が田舎に住んでいる平田家の会社の出資者全員の所を回り、
"清ニから会社を守り、亡き父親に恩返しをすると言い、
清ニと戦うために皆様の出資額を私たちに名義変更していただきたい"。

特に今西さんには、
清ニがどんなにひどい男かということを涙ながらに訴えた・・・

かくして清ニの評判は、故里において瞬く間に劣悪な人物とされてしまった。
故郷におけるこの評判は長い間消えることもなく、
依以来20数年間、清ニは故郷に帰ることも叶わなくなってしまった。
出入りする業者や銀行の人達にまで、
清ニが会社を乗っ取ろうとしていると吹聴して回った。

哀れな家族には・・・
"好江姉さん清ニがなんであんな出戻りが平田家の実験を握っているのか、おかしいと銀行で言ってるそうよ"

"国男、清ニには気をつけなさい、いい人ぶっているけど、
あんたを利用して会社を乗っ取ろうとたくらんでいるのがわからないか"

妹の美子には、"あんな皮膚病(アトピ-性皮膚炎)をもっていたら、私の子供にも発症するんじゃ-ないかねぇ・・・
世間に知られたら子供の将来にかかわるから困ったもんだ・・"

こんなことを毎日無毎日吹き込まれた姉兄妹は、
そんなことはないとしながらも次第に敬子のいうことに真実味を感じはじめ、
少しずつ清ニ対して疑惑の目を向け始めた。

それを狙ったように、矢田道夫は毎朝、毎晩、好江や美子の送り迎えをしだした。
最高の笑顔で送り迎えを毎日毎日実行した。

かくして一年の間に、悪人は、敬子達夫婦でなく、
父親の遺言を守るためにたった一人で会社を守った清ニになっていった。

貸しビルの一階で好江がサロンを開き、
国男と敬子と美子が奥の部屋で会社の事務をしており、
彼女たちは毎日、毎日清ニの虚実を知らされ続け、
今や完全に清ニを平田家の敵として対応することとなる。

そのビルの5階、6階、7階の全フロワ-を清ニが使用していたのであるが、
毎日、ビル内で彼女たちと出会ってもあまり言葉をかけてこなくなった。
こんなことが実際に起きるとは誰も考えてもみないことなので、
清ニとしては手の打ちようもなく、毎日針のむしろのような日々が続いた。

こんな日々が続いた一年後、清ニはこのビルに居場所がなくなり、
清ニの社員にも悪影響が出始めたため、たまらずビルから撤退することとなった。

これぞ敬子たちの思惑の通りの結果となった。
好江、国男、美子達さえ力を合わせておけば、
清ニはこんな惨めな人生を送らなくてもよかったものを、
彼らの想像力の欠落は清ニの人生を完全に破壊してしまった。

 * 次章は 敬子たちの本当の狙いはここだった

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