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ある一家の崩壊・・・第16章 追いやられていく清ニ

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  孤立していく清ニ

"国男兄さん、なぜ怒らない !!
あんな詐欺のような背任行為をする道夫や敬子を何故諫めない!!
兄さんはわが家の跡取りで最高権限者、兄さんが先頭に立ってくれないと、
私一人ではあんな悪と対抗できない・・・"

"わかっているよ・・
この前、敬姉に、わが家の方針を伝え、考えを改めてくれるように言ったんだけど、
まるで相手にされなかった"。

"今日の不幸はすべてお前にある、お前のために私らは苦しんできた。
その責任も取れないくせに、生意気を言うんじゃないよ。
どうしても社長を交代せよというのなら、私が出費した資金を今すぐ全額返せ!!。
何の能力もないくせに長男ぶって偉そうげなことを言うな!!
だいいち世間のみんながおまえなんか相手にするわけがなかろうが!"、 と言われた


言い返したいが私の責任でみんなをここまで苦しめたのは事実だから、
私はこれ以上は何も言えない・・・"

"それと清ニには悪いけど、私は会社も平田家の財産も今はもうあまり関心がないから、
もうどうなってもいいと思っている"。

"兄さん、それはないだろう・・・
今日までやくざの取り立てをはじめとして、忘れることのできない屈辱に耐え、頑張ってきたのは、
国男兄さんに戻せという父の意思だから、私は懸命に頑張ってきたんだろうが、
好江姉も、美子も、病気の母もみんな今日まで来れたのはその思い有らばこそ・・・
それなのに今、道夫達の悪だくみのために、父親の財産が他人の物になろうとしている。
それを仕方がないというのは、兄さんは平田家の長男としてのプライドはないのか!!"
清ニは声を震わせて訴えた。

こんなことをしている間に敬子夫妻が着々と裏で手を打ってくる・・・

"清ニが平田家の財産を独り占めしようとして私達に無理難題を吹っかけてくる。
母親は寝たきりだし、好江も美子も会社の事が全く分からず、
また、国男と社長を交代せよと言って、私と交代させようとしている清ニの本意は、
力がなく、世間知らずでお人よしの国男を社長にして、
国男を懐柔して父親の会社や財産を自分の自由にするためだ。
だから清ニから平田家を守るために私達夫婦が一生懸命頑張っている"と言いながら、
あちらこちらで言いふらし、
時には涙を浮かべてまるで本当の事のように演技して回った。


敬姉は身長150センチそこそこの小さな体で人の好さそうなおばさんタイプ・・・
逆にその当時経営者としてかなりの成果を上げている清ニと比べて、
見るからに弱そうな雰囲気をした敬子と比べ、
みんな敬子の話を簡単に信用し、同調していった。
敬子が毎日泣いて嘘の演技をして回ったの相手先は、
清ニの取引銀行、平田家の取引銀行の・・・信用金庫、田舎の平田家の会社の出資者9名全員、
加えて身内である好江姉、国男兄、美子、それに出入りする取引先の全て・・・
こうやって清ニの知らない間に、立場が逆転していく。
背任、横領などの罪を犯している敬子たちと、
今日まで死に物狂いで頑張った清ニの立ち位置が
いつの間にか逆転していく・・・次第に変わっていく。

特筆すべきは・・・あれほど敬子夫妻に批判的であった好江、国男、美子迄が、
敬子と一緒になって清ニの敵となっていく


そんな馬鹿なと思うだろうけど、家族みんなが考えられないほど変わっていった。

* 次回は 矢田道夫、敬子たちの悲しいまでの策略と、哀れなるかな姉兄妹の行状 !!


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