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"想いは言葉" kiyotane

- 喜びと、哀しみの共有 -

  真っ白な雪・・・・(母と二人で・・No9)

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   真っ白な雪

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母さん
寒くないか
今日は外は雪だよ
庭の木も草も
遠くの山々も
みんな雪で真っ白だ

痛いか・・・
足が痛いんだね
僕がさすってやるよ

もったいないなんて言うなよ
親子じゃないか

目が見えたらいいねぇ・・・
身体が動いたらいいねぇ・・・

     2020・9・25日   kiyotane

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老いて 病んで我が母よ・・・7

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  老いて 病んで 我が母よ

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かあさん
なんと快い言葉の響き
あと何日 あと何年 
かあさんと呼べましょうか

あなたはいま病の床
二度と起きれぬ病の床

一日一日小さくなって
やがて私の掌にのってしまう

見えぬ目で私の姿を追いながら
 "もう一度 もう一度だけ お前の顔が見たい"

私の顔に手をのばし
  "病気するな・・・怪我するな・・・"

乾いた母の手のぬくもりに
私の嘆きはとどまることもなく
涙でまわりが見えなくなる.

残された僅かな日々に
あなたの子供として
何をすればいい
今日まで受けた限りなきあなたの愛に
何をし、何を報いればいい

生きていて欲しい
たとえその身がぼろぼろになろうとも
どうか、生きていてほしい
そして、私に話しかけて・・・

私の願いとはうらはらに
無情に時が過ぎていく

あまりに非情で、あまりに暴力的に
老いゆく母を
しんしんと包み込んでしまう

この時の流れの果てに
天翔ける夢の通い路とぼとぼと
亡き父訪ねる母がいる
 死へと旅立つ母がいる・・・

  * 老躯ゆえ黄泉の道程 彷徨わば 母の行く手を照らし参らせ






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困った子じゃねぇ・・・  母と二人で No5

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   困った子じゃねぇ・・・

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母ちゃん、暑うてたまらん 
  "暑かったら裸になりんさい"
裸になっても涼しうならん
  "そんなら海に行って遊んできんさい"
美っちゃんも 守くんも誰もおらんけん、
母ちゃん一緒に行ってくれん
  "母ちゃん今忙しいんよ、
  清くん、一人で行ってきんさい "
一人じゃ-つまらんけんいかん!!
  "困った子じゃねぇ・・・"

母ちゃん!!
今日宅和先生に叩かれたんよ・・・
  "清くん、あんたまた何か悪いことしたん?"
うん・・・先生の自転車に守くんと二人でおしっこかけたんよ
  "まぁ-どうしてそんな悪いことするん、先生怒ったじゃろう"
うん、ものすごい怒っとった
  "謝ってきんさい・・・すぐ謝ってきんさい"
一人じゃ-怖いけん 母ちゃん一緒に行ってくれん
    "困った子じゃねぇ・・・"

母ちゃんもう寝よう
"父さんが帰って来るまで母ちゃんは寝られんけん
清くん一人で先に寝んさい"
一人じゃ淋しいけん 母ちゃん一緒に寝よう
  " 困った子じゃねぇ・・・"


私は故郷の香りに包まれて
こうやって大きくなった
母の慈しみの中で
こうやって守られ 抱きしめられ
こうやって愛されながら大人になった
そして今
豊かな山河に懐かれた
過ぎた日の静謐なる時の中で
母が私にしてくれたように
私もまた家族を愛し慈しむ

母の面影
天から落ちよ空から落ちよ・・・

               
   * 母の背に負われて聞いた遠き日の
         心を濡らす潮騒の音    

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母と二人で・・・僕の人生の原風景

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  母と二人で

学校から帰ると
すぐ母さんを探す
"かあちゃ-ん-"と大声で呼んでみる

遊んで帰っても
すぐ母さんを探す
 "かあちゃ-ん"と大きな声で呼ぶ

母さんがいると
すごくすごくうれしい

縁側で母さんが裁縫している
なんでもないけど
 "かあちゃん"と言うと
暫くしてから
 "なぁ-に・・・"と言って
にっこり笑って僕を見る

僕は後ろから
母さんの背中に頬擦りする

母さんは "あれ、あれ"と言いながら
また裁縫している

庭に母さんの大好きな
 コスモスが咲いていた


   * 母が焚く 風呂の煙の立ち上る 黄昏の空 浮かぶ半月

* 子供にとって母がいるということは世界の全てがあるということ。
  何があっても、何が起きても母は子供の側から離れてはいけない

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母と二人で。    母への詩情・・・2

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母と二人で見た故郷の時の流れ

夕暮れ時、遊んでいると、遠くから "ごはんよ-" と私を呼ぶ母の声がする。
しばらくすると母が迎えに来た。
"これ!、いつまで遊んでいるの! 早く帰りなさい"と怒ったように言う。
でも顔はにこにこ笑っていた・・・優しそうに笑っていた。

帰り道、母と手をつないで歌をうたって家路についた。
夕日で紅黄色に染まった木や山の間を、
カラスが鳴きながら飛んでいく・・・。

母さんが、 
"清くん、あのカラスはお父さんカラスでね、
一日中働いて、今から子供たちが待っている巣に帰っていくところだよ"、
と夕焼け空を指さした。

私は、言葉にならないほどの美しい絵模様にも似た故郷の自然を、
しばらく魅せられたように見入っていた。

母と二人で見た故郷の時の流れは
それは、それは幸せで美しい母の香りがする私の詩作の原風景です。

その母も父が亡くなって二年の後、病で倒れ寝たきりになり、
目も見えず、自分で起き上がることも叶わず、
上を向いたまま、止むこともなき痛みに耐えながら、
とうとう雨の降る日にこの世を去っていきました・・・・。

 
 死んだまねをしていたら  

  清くん おきなさい、と
  母ちゃんがいいました
  僕はねむかったので
  わざと返事しないで
  ねむっていたら
  母ちゃんがおこしにきました
  僕はまだねむかったので
  いきをとめて死んだまねをしてねむっていたら
  いきがくるしくなって
  目がぱちっとあいてしまいました
  母ちゃんが
  "おやおや、生きていたんね、ずいぶんしんぱいしたんよ・・"
  といってふとんのうえからぼくのからだをだきました。
  僕のだいすきな 母ちゃんのにおいがしました。
   
    (僕が小学生の時、書いた作品です、母が大切に保管してくれていました)
   

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プロフィール

平塩清種

Author:平塩清種
詩人(文藝叙情派)

所属
日本ペンクラブ 会員
中四国詩人会 会員 
童謡朗読文学研究会 会員
コスモス文学 会員
広島市文化協会 会員
LC生涯学習教養講座 座長

著書
口語体叙情詩..言の葉
感動叙情詩...夢のあとさき 
箴言集・・・・・悩んだ時の箴言
          他数十冊

活動内容
執筆活動のほか、各種講演活動(言語、文学、生と死、死生観、家族、人間関係、現代医学などを中心に各地、各所で活動中)。またギタ-、ハモニカなどの奏者であり、各種イベントやディナ-ショ-などのコンサ-トを行っている。

趣味は
犬や猫と遊ぶこと。




     

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